情緒を感じさせる奥深い日本語の世界。
新しい年を迎える頃は、日本人にとって特別の時期。
<冬の美しい日本語5選>
御慶(ぎょけい)
新年を祝う挨拶で、新年の季語です。また、おめでたいことや、お礼を述べることをいいます。親戚や知人たちの間で挨拶を交わし、良いお付き合いをお願いします。
屠蘇祝う(とそいわう)
屠蘇とは、肉桂、山椒、桔梗などをお酒やみりんに浸した薬酒です。「邪気を屠(ほふ)り、新しく蘇る」という意味があり、延命長寿を願って新年に飲まれます。
掃初(はきぞめ)
正月二日以降に、初めて屋内を掃除することをいいます。新年の季語です。福を掃き出さないように、元日は箒(ほうき)を使いません。
初茜(はつあかね)
元旦の明け方に見られる茜の空。夜の暗がりが次第に明るみ、茜色に染まる東の空に太陽が昇ります。茜色はアカネの根から採る赤系の染料で、空の色としても表現される色です。
初明り(はつあかり)
元日の明け方、初日の出の直前に、空に差し込む太陽の光をさす新年の季語です。「初夜明(はつよあけ)」とも呼ばれます。
参考文献:
『話したい、使いたい 心ときめくことばの12か月』 山根基世 (監修), 花時間編集部 (編集) KADOKAWA/エンターブレイン
『日本の七十二候を楽しむ』 白井 明大 (著) KADOKAWA
『精選版 日本国語大辞典』 小学館