情緒を感じさせる奥深い日本語の世界。
冬といえば雪。純白に染まる耽美な景色が広がる。
<冬の美しい日本語5選>
牡丹雪(ぼたんゆき)
水気を含み、大きなかけらとなって降る早春の雪。牡丹の花びらのように降るから、または、ぼたぼたと降るから、といわれます。
雲居の雪(くもいのゆき)
「雲居の雪」とは、高い山の上に積もっている雪。あるいは、皇居に積もった雪のことをいいます。「雲居」は雲のある場所を指します。
白雪(しらゆき)
まっ白な雪のこと。雪の白さを強調していう冬の季語です。または、花びらが散る様子を雪に見立てていう言葉です。
六つの花(むつのはな)
雪の異称で、冬の季語です。その形が6弁の花のような結晶であるところからいいます。「六花(りっか)」という別名もあります。
不香の花(ふきょうのはな)
香りのない花。「不香の花」も雪の異名の一つです。雪にまつわる呼び名や表現は沢山あり、花にたとえた言葉も数多く存在します。
参考文献:
『話したい、使いたい 心ときめくことばの12か月』 山根基世 (監修), 花時間編集部 (編集) KADOKAWA/エンターブレイン
『精選版 日本国語大辞典』 小学館
『美しい日本語の辞典』 小学館辞典編集部 (編集) 小学館
『大辞泉』 小学館