夏に音色で涼を楽しむ風鈴。
原型は占いの道具だった風鈴は、遣唐使によって渡来した。
<風鈴について>
日本の夏の風物詩でもある風鈴。
その原型は約2000千年前、占いの道具として誕生しました。
日本へは遣唐使によって仏教文化とともに渡来しました。
中国のように占い道具としてではなく、魔除けの風鐸として使用されました。
音で邪気を祓うためにお寺の四隅に吊るされましたが、やがて貴族間でも流行するようになりました。
当時の素材は青銅が主流で、後に南部鉄器製の風鈴もつくられるようになりました。
ガラス製の風鈴が出てくるのは江戸時代に入ってからです。
参考文献:
『和雑貨の事典』 成美堂出版編集部 (編集) 成美堂出版