ペンペングサの別名の方が有名?
実を少し引っ張ると音を鳴らして遊べるナズナ。
<ナズナ(薺)について>
ナズナは、早春から道端や空き地などで見られます。
茎の先に小さな白い花が集まって咲きます。
別名は、ペンペングサです。
茎に並ぶ実が三味線のバチに似た形で、これを三味線の音色になぞらえて名前が付けられました。
ナズナはムギが日本に伝えられた時に、ハハコグサなどと一緒に入ってきたとされる、史前帰化植物の一種です。
春の七草の一つであり、昔から食用されたり、薬草としても利用されていきました。
「買い手良し、作りて良し、売り手良し」で知られる近江商人をやっかんで、「近江商人の歩いた跡はペンペン草も生えない」という言葉がありまそのくらいナズナはすぐに繁殖することを表しています。
この近江商人の「三方良し」は、多くの企業に影響を与える経営哲学です。
<ナズナ(薺)の基本情報>
別名 | ナズナ(撫菜)、ペンペングサ、シャミセングサ(三味線草)、ビンボウグサ(貧乏草) |
学名 | Capsella bursa-pastoris |
英名 | Shepherd’s purse(羊飼いの財布) |
分類 | アブラナ科ナズナ属 |
開花時期 | 2月~6月 |
花言葉 | 「すべてを捧げます」「君を忘れない」 |
参考文献:
『散歩で見かける草木花の雑学図鑑』 金田 洋一郎 (著) 実業之日本社
『四季の雑草図鑑』 稲垣 栄洋 (監修) 宝島社
『色と形で見わけ散歩を楽しむ花図鑑』 大地佳子 (著), 小池安比古 (監修) ナツメ社