古来から大切に紡がれてきた日本語の世界。
闇が広がっていた空に太陽の光差す朝は希望の時。
<自然の美しい日本語5選>
暁(あかつき)
夜明け前、太陽の昇る前のほの暗い頃をいいます。「曙」の前の時間帯です。待ち望んでいたことが実現する時も、「暁」と呼びます。
曙(あけぼの)
ほのぼのと夜が明け始める頃をいう大和言葉です。「朝ぼらけ」より時間的に少し前を指します。新しく事態が展開しようとする時も、「曙」と呼ばれます。
朝ぼらけ(あさぼらけ)
朝、空がほのかに明るくなった頃。「曙」より明るくなった時間帯を表します。「曙」が春との結びつきが多く、「朝ぼらけ」は秋冬が多いようです。
明け染める(あけそめる)
夜がりらじらと明け始めることです。夜明け、東の空に差す太陽の光のことは、「曙光(しょこう)」といいます。
朝焼雲(あさやけぐも)
日の出の時に、太陽の光で赤く染まった雲。太陽光線の波長の長い赤い光が最後まで散乱されずに残ることで、空が赤色に染まります。
参考文献:
『英語にできない日本の美しい言葉』 吉田 裕子 (著) 青春出版社
『ビジュアル大和言葉辞典』 大和心研究会 (著) 大和書房
『美しい日本語の辞典』 小学館辞典編集部 (編集) 小学館
『大辞泉』 小学館
『精選版 日本国語大辞典』 小学館
『ブリタニカ国際大百科事典』