一般的によく見られるアジサイはセイヨウアジサイ。
日本から西洋へ、西洋から日本へ。
<アジサイ(紫陽花)について>
アジサイ(紫陽花)は日本原産の植物です。
大きく分けると、ニホンアジサイとセイヨウアジサイがあります。
江戸時代に出島に来たドイツ人シーボルトは、紫陽花の学名を「ハイドランジア・オタクサ」と名付けました。
シーボルトはオランダ商館付きの医師として来日し、日本の植物を研究した人物です。。
現在ではその学名は使われてませんが、「お滝さん」と呼んで愛した日本女性の名前に由来します。
シーボルトは日本沿岸の測量図を持ち出そうとして国外追放に処されましたが、鳴滝の旧シーボルト邸は現在も保存されています。
また、アジサイは長崎の県花になっています。
日本からヨーロッパに渡ったガクアジサイやヤマアジサイは改良されて、さまざまな花色の品種が生まれました。
その改良品種は、現在の「西洋アジサイ(ハイドランジア)」だと言われます。
昭和初期には日本に逆輸入されて、現在鉢物で流通するアジサイの主流になっています。
<アジサイ(紫陽花)の基本情報>
別名 | シチヘンゲ(七変化)、シヨウカ(紫陽花)、テマリバナ(手鞠花)、ホンアジサイ、ハイドランジア |
学名 | Hydrangea macrophylla |
英名 | Hydrangea |
分類 | ユキノシタ科アジサイ属 |
開花時期 | 6月~7月 |
花言葉 | 「移り気」「辛抱強い愛」 |
参考文献:
『ガーデニング植物誌』 大場 秀章 (著) 八坂書房
『花と日本人―花の不思議と生きる知恵』 中野 進 (著) 花伝社
『野に咲く花便利帳』 稲垣 栄洋 (監修) 主婦の友社