海辺の花の代表的存在のハマユウ。
はるばる海からやって来た、壮大なロマンを感じさせる植物。
<ハマユウ(浜木綿)について>
ハマユウ(浜木綿)はオモトのような葉を持っているため、ハマオモトとも呼ばれています。
ヒガンバナ科に属する海浜植物です。
ハマユウの主な分布は、東南アジアの熱帯地域です。
黒潮に運ばれて分布を広げ、日本では関東以西の太平洋沿岸の砂地に自生します。
ハマユウの分布の北限を結んだ線は、平均気温が15℃のラインとほぼ同じであることが知られています。
このラインは「ハマオモト線」と呼ばれ、北限は房総、三浦半島です。
ハマユウの種子は大きくて重く、コルク質で覆われています。
この特徴によって、海水に何ヶ月も浮き続けることができ、海流による散布が可能となります。
参考文献:
『野に咲く花便利帳』 稲垣 栄洋 (監修) 主婦の友社
『海から来た植物』 中西 弘樹 (著) 八坂書房