ふさふさのオシベが印象的なビヨウヤナギ。
似た花姿のキンシバイと同じ時期に咲く。
<ビヨウヤナギ(未央柳)について>
公園や庭などでよく見かけるビヨウヤナギ(未央柳)。
江戸時代から栽培されています。
「未央柳」という日本での通称名は、白居易の「長恨歌」で詠んだ情景によります。
「長恨歌」では、楊貴妃の顔を太液の池の蓮花に、未央宮殿の柳を眉にたとえました。
これになぞらえ、柳のような葉と美しい花のこの木を日本では「未央柳」と呼ぶようになったといわれます。
ビヨウヤナギの特に目立つ特徴は、長く伸びたオシベです。
数も多く、150~200本ほどあります。
虫に花粉を運んでもらう花は、できるだけ多くの花粉をつくるために、数多くのオシベを持っています。
<ビヨウヤナギ(美容柳)について>
別名 | ヒペリカム |
学名 | Hypericum chinense |
英名 | Chinese hypericum |
分類 | オトギリソウ科 オトギリソウ属 |
開花時期 | 6月~7月 |
花言葉 | 「幸い」「気高さ」「多感」 |
参考文献:
『散歩で見かける草木花の雑学図鑑』 金田 洋一郎 (著) 実業之日本社
『色と形で見わけ散歩を楽しむ花図鑑』 大地佳子 (著), 小池安比古 (監修) ナツメ社
『植物のあっぱれな生き方』 田中 修 (著) 幻冬舎