古来から大切に紡がれてきた日本語の世界。
豊かな美しい響きで、心を揺さぶられる言葉たち。
<さまざまな美しい日本語5選>
瑞瑞しい(みずみずしい)
つややかで若々しい、または新鮮で生気がある様子。「瑞」は、美しさや若さ、めでたさなどを意味する言葉です。
目もあや
きらびやかな様子。「ど派手」に相当する言葉です。「あや」は「綾」「彩」ではなく、「怪しい」の「あや」です。きらびやかで目が怪しくなるほどに派手で美しいという意があります。
あやかし
「妖怪」を意味する大和言葉です。もともとは、海に現れて船を惑わす妖怪を指しました。また、不思議なことを意味したり、コバンザメ(小判鮫)の異名にもなっています。
奇しき(くしき)
「奇しき」とは、「不思議な」という意味です。形容詞「奇(く)し」の連体形です。「奇しき縁(えにし)」などと用います。
朦朧(もうろう)
ぼんやりとかすんで、はっきり見えないことや、物事の内容や意識などがはっきりしないさま。「朦」と「朧」のどちらも、ぼんやりする意が含まれています。
参考文献:
『大辞泉』 小学館
『精選版 日本国語大辞典』 小学館
『心に染み入る 日本の美しい大和言葉』 高橋 こうじ (著) 実業之日本社
『美しい日本語の辞典』 小学館辞典編集部 (編集) 小学館