2月4日頃からは「東風解凍」
東風が氷を解かす。
<東風解凍(こちこおりをとく)について>
「東風解凍」とは2月4日~2月8日頃、七十二候の一つです。
立春の初候にあたります。
「東から吹く風が厚い氷を解かし始める時期」という意味です。
「東風」は俳句の春の季語でもあり、春に吹く暖かい東野風が東をいいます。
菅原道真が詠んだ和歌
「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」
がとても有名です。
菅原道真はウメの花を愛していたといわれます。
九州の太宰府に左遷され、失意の日々を送るときに、京の都から道真の庭のウメの木が一夜にして飛んできたという「飛梅」の伝説があります。
現在も太宰府天満宮には、神木として大切にされるウメの木が花を咲かせています。
参考文献:
『精選版 日本国語大辞典』 小学館
『日本の365日 季節の道しるべ』 日本気象協会 (著) マガジンハウス