7月7日頃からは「温風至」。
暖かい風が吹く季節。
<温風至(あつかぜいたる)について>
「温風至」とは7月7日~7月11日頃、七十二候の一つです。
小暑の初候にあたります。
「暖かい風が吹く」という意味です。
「温風」は夏の季語です。
梅雨の湿気を含んだ暖かい風は「南風(はえ)」と呼ばれます。
その中で、梅雨空に吹く風は「黒南風(くろはえ)」といいます。
黒い雲が覆う空に吹く、湿った風です。
もとは漁師が使った言葉で、黒南風が吹くと沖が時化になるといわれました。
また、梅雨中期の南風は「荒南風(あらはえ)」、梅雨明け後は「白南風(しらはえ)」という呼び分けもあります。
参考文献:
『日本美人の七十二候』 山下景子 (著) PHP研究所
『日本の365日 季節の道しるべ』 日本気象協会 (著) マガジンハウス
『話したい、使いたい 心ときめくことばの12か月』 山根基世 (監修), 花時間編集部 (編集) KADOKAWA/エンターブレイン