6月11日頃からは「腐草為蛍」。
腐った草の間からホタルが現れる季節。
<腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)について>
「腐草為蛍」とは6月11日~6月15日頃、七十二候の一つです。
芒種の次候にあたります。
「腐った草の間からホタルが現れる」という意味です。
昔は枯草の下から光り出すホタルを見て、腐った草がホタルに生まれ変わると信じていたようです。
ホタルは広く世界に分布し、およそ2000種が知られています。
日本には40種以上が生息します。
ホタルのほとんどは光を発することなく、日本のホタルでよく光るのは10種ほどです。
その中で、代表的な日本のホタルはゲンジボタルとヘイケボタルです。
ゲンジホタルは6月から7月頃、ひと回り小さいヘイケボタルは7月頃から現れます。
ゲンジホタルの「ゲンジ(源氏)」は、源頼政に由来するともいわれています。
参考文献:
『日本の365日を愛おしむ ―毎日が輝く生活暦―』 本間 美加子 (著) 東邦出版
『日本大百科全書』 小学館