4月10日頃からは「鴻雁北」
ツバメと入れ替わりに、ガンが北国へ飛び去る季節。
<鴻雁北(こうがんきたへかえる)について>
「鴻雁北」とは4月10日~4月14日頃、七十二候の一つです。
清明の次候にあたります。
「ガンが北国へ帰っていく」という意味です。
「鴻」は大型のガンのことをいいます。
日が暖かくなり、日本で冬を過ごしていたマガンやヒシクイが、ツバメと入れ替わるように北へ帰ります。
夏の間はシベリアへ、秋には再び日本に戻ってきます。
北海道美唄市の宮島沼では、マガンのねぐら立ちとねぐら入りが見られます。
ねぐら立ちとは、エサである落ちモミを求めて周辺の水田に向かって一斉に飛び立つ様子をいいます。
ねぐら入りは、夕暮れに戻ってくることです。
宮島沼はラムサール条約登録湿地で、数万羽のマガンが一斉に飛び立つ光景は迫力があり、観光地としても人気です。
参考文献:
『日本の七十二候を楽しむ』 白井 明大 (著) KADOKAWA
『日本の365日を愛おしむ ―毎日が輝く生活暦―』 本間 美加子 (著) 東邦出版