植物や動物、天候の移り変わりを繊細に表した七十二候。
中国から伝わり、日本流にアレンジ。
<七十二候 について>
七十二候とは二十四節気をさらに約5日ごとに初候、次候、末候と3等分した季節の区分です。
七十二候の起源は紀元前770年、二十四節気と同様に中国で誕生しました。
日本には6世紀頃に伝わり、奈良時代や平安時代に使用された、最初の暦「具注暦」に記載されています。
江戸時代初期まで中国渡来のまま使用されていましたが、17世紀に渋川春海らによって日本の気候や風土に適するように改訂されました。
その後も改訂が行われ、現在は明治期の「略本七十二候」が主流となっています。
参考文献:
『暮らしをもっと豊かにする七十二候の楽しみ』 小泉 さよ (イラスト) 世界文化社
『日本大百科全書』 小学館