西洋菓子の発展は六甲山のおかげ?
神戸は神戸港の開港で西洋文化の入口として発展した。
<西洋菓子について>
西洋菓子は明治時代の文明開化の波と共に、日本へ入ってきました。
当初、バターなど動物性の油を多く使ったお菓子は食べ慣れず、高価な西洋菓子は一部の上流階級の人々に限られていました。
明治も10年が過ぎる頃になると国内でも少しずつ西洋菓子の製造を始める会社が増えてきました。
ビスケット、ドロップス、チョコレート、キャラメルなどが作られました。
西洋菓子で有名な地域と言えば、神戸です。
幕末に神戸港が開港し、外国人居留地が設けられた神戸では、さまざまなハイカラ文化が根付きました。
その一つが西洋菓子です。
良港と言われる神戸港には、恵まれた理由があります。
六甲山地が港への季節風を遮り、潮位差が少ないため、船舶の係留に適しています。
さらに大きな川が流入せず土砂が入り込まないため、海の深さが維持されます。
神戸はその地形によって港町として発展し、神戸スイーツとして流行の発信地となりました。
参考文献:
『地理女子が教える ご当地グルメの地理学』 尾形 希莉子 (著), 長谷川 直子 (著) ベレ出版
『和菓子と日本茶の教科書』 新星出版社編集部 (編集) 新星出版社