緑黄色野菜の王様、ホウレンソウ。
ペルシャ(今のイラン)から西へ東へ。
<ホウレンソウについて>
ホウレンソウは古くからイラン地方で栽培されていました。
12世紀以降に北アフリカを経てヨーロッパ地域へ、7世紀頃に中国へ伝わりました。
ホウレンソウには東洋種と西洋種があります。
東洋種は葉先がとがって葉肉が薄く、切れ込みが深いのが特徴です。
一方、西洋種は刃先が丸くて肉厚です。
現在、日本で流通するホウレンソウの主流は、甘みの強い東洋種と育てやすい西洋種を交配した中間的な種類です。
ホウレンソウが日本に入ってきたのは16世紀頃です。
江戸時代末期に西洋種が入ってきましたが、普及はしませんでした。
大正時代から昭和時代にかけて西洋種と東洋種の交配品種が作られ、日本各地に広がっていきました。
参考文献:
『からだにやさしい旬の食材 野菜の本』 講談社 (編集) 講談社