ハサミは和バサミと洋バサミの2種類。
明治時代の西洋化による時代変化はハサミにも及んだ。
<ハサミについて>
ハサミは、その形状からU字型(和バサミ)とX字型(洋バサミ)の2種類があります。
現在U字型は日本以外ではあまり使われず、X字型が主流です。
ハサミの起源はU字型の方が古く、羊の毛を刈るために使われていたと考えられています。
日本に初めてハサミが入ってきたのは6世紀頃で、中国を経由してU字型が伝わりました。
X字型のハサミが一般的に普及したのは明治時代以降です。
1873年(明治6年)に政府から断髪令が公布され、西洋式の理髪バサミの需要が増えました。
廃刀令で刀の需要がなくした刀鍛冶職人は、ハサミの製造にとりかかることになりました。
X字型のハサミが普及したきっかけも、西洋化政策という時代背景がありました。
参考文献:
『あなたに教えたい!5分でわかる44の文房具トリビア 』 セブンデイズウォー (著) ほるぷ出版