「三種の神器」と呼ばれた家電の一つ冷蔵庫。
基本原理は冷房と同じで、気化熱の現象を利用する。
<冷蔵庫について>
1930年(昭和5年)に、芝浦製作所(現・東芝)から国産初の電気冷蔵庫が発売されました。
それまでは氷屋で購入する大きな氷で保冷する冷蔵庫でした。
冷蔵庫の中では、熱を運ぶ役割のある冷媒が入ったパイプを通っています。
液体の冷媒が冷蔵庫の中の熱を奪って気体になることで、冷蔵庫内の温度が下がります。
これは気化熱の現象によるものです。
さらに気体の冷媒は、パイプの途中にある圧縮機で圧縮されて液体になります。
このときに冷媒の温度は上がり、冷蔵庫の外へ放熱します。
この循環を繰り返すことで、冷蔵庫は冷えた空間を維持します。
参考文献:
『図解 もっと身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本』 左巻 健男 (著) 明日香出版社