日本の代表的な秋の味覚の一つ、カキ。
甘いカキの種を植えても甘くない?
<カキ(柿)について>
カキは英語で「KAKI」と呼ぶこともあるように、日本を代表する果物の一つです。
カロテンやビタミンCが多く、美肌効果や免疫力を向上させる働きがあります。
カキには渋柿と甘柿があります。
カキの渋みのもとは、タンニンと呼ばれる物質です。
渋柿は、タンニンを多く含んでいるので、干し柿にして渋を抜くと美味しく食べられます。
カキの原産地は日本や中国です。
もともとカキは全て渋柿で、甘柿は存在していませんでした。
甘柿はタンニンが欠如した突然変異で、日本で誕生しました。
突然変異で生まれた場合、種を育ててもその性質を受け継がれる確率は低いため、一般に甘柿は接ぎ木や挿し木などで増やします。
参考文献:
『おとぎ話の生物学』 蓮実 香佑 (著) PHPエディターズグループ