最初の発見は羊飼いによる偶然の発見から。
日本最古の鉛筆は、徳川家康に献上されたもの。
<鉛筆について>
鉛筆が筆記用具として広く用いられるようになったのは、比較的近世のことです。
古代ギリシャ・ローマ時代、鉛筆に似た道具は使われていました。
現在の鉛筆のよう黒鉛にを用いるようになったのは、羊飼いによる偶然の発見がきっかけからでした。
エリザベス女王時代に、イギリスのボローデール渓谷で、羊飼いが倒木の根の穴から、偶然黒鉛の結晶を見つけました。
やがて黒く滑らかな性質が注目され、17世紀に細い黒鉛の棒を木に差し込んだ道具が登場しました。
日本に鉛筆が渡来したのは、徳川幕府誕生後です。
オランダ人が徳川家康に献上しました。
徳川家康の遺品として、静岡県の久能山東照宮博物館に保存されているのが、現存する日本最古の鉛筆でです。
また、宮城県仙台市にある瑞鳳殿からは、伊達政宗が使用していたとされる鉛筆が発見されています。
日本でも鉛筆がづくりが始まったのは、明治時代に入ってからです。
ウィーンに派遣されたた伝習生が鉛筆の製造技術を伝えました。
明治20年(1887年)、鉛筆工場(現・三菱鉛筆)が東京に建てられました。
参考文献:
『ときめく文房具図鑑 』 山﨑真由子 (著) 山と渓谷社
参考サイト:
日本鉛筆工業協同組合(http://www.pencil.or.jp/index.html)
本筆記具工業会(http://www.jwima.org/top.html)