材料は同じでも製法で全然違う、緑茶、紅茶、ウーロン茶。
全てのお茶はチャノキから。
<緑茶について>
緑茶、紅茶、ウーロン茶のお茶は、常緑樹でツバキ科の植物の「チャノキ」を原料として作られます。
チャノキの学名は、「カメリア・シネンシス(Camellia sinensis)」といいます。
ツバキやサザンカと同じ科に属すため、葉の形や葉脈がよく似ています。
もとは同じ茶葉でも、製法の違いによって風味が異なるお茶になります。
緑茶は非発酵茶、紅茶は発酵茶、ウーロン茶は半発酵茶です。
摘み取ったお茶の葉は、空気中の酸素によって発酵し、赤茶色に変化します。
しかし、新鮮な茶葉を適度に加熱することで、この発酵作用は止まります。
これが緑茶の作り方です。
主な緑茶の種類は次の通りです。
玉露 | 直射日光を避けて育てた茶の新芽を素材に作られる、高級緑茶。 |
煎茶 | 5月の新茶の時期に収穫される一番茶を蒸して仕上げるお茶。 |
番茶 | 新茶を摘んだ後の2~3番摘みの煎茶。「晩茶」や「夏茶」とも呼ばれる。 |
ほうじ茶 | 番茶を加熱して作られるお茶。香りが良く、カフェインが少ない。 |
抹茶 | 直射日光を避けて育てた一番茶を石臼で引いたお茶。 |
釜炒り茶 | 茶葉を釜で炒って作る緑茶。爽やかな香気と風味が特徴。 |
参考文献:
『お茶の科学』 大森 正司 (著) 講談社