立春から数えて88日目の八十八夜。
お茶農家にとって大切な日。
<八十八夜について>
八十八夜は、立春から数えて88日目にあたる5月2日頃。
「夏も近づく八十八夜~」の歌にもあるように、春から夏に移る節目の頃です。
この日から3日後には「立夏」を迎えます。
八十八夜は霜害の心配がなくなる時期で、この頃は茶摘みが最盛期を迎えます。
八十八夜に摘み取られたお茶は苦みや渋みが少なく、テアニンという旨味成分が多く含まれます。
八十八は、八という末広がりの字が重なることから縁起が良いとされ、八十八夜のお茶を飲むと長生きできるという言い伝えがあります。
「八十八」を重ねると「米」という字になるため、この日は農家にとって重要な日とされてきました。
参考文献:
『絵でつづる やさしい暮らし歳時記 暦でみる日本のしきたりと年中行事』 新谷 尚紀 (監修) 日本文芸社
『歳時記おしながき』 平野恵理子 (著) 学研プラス
『大切にしたい、にっぽんの暮らし。』 さとうひろみ (著) サンクチュアリ出版