チョコレート。世界の人々を魅了し続ける食べ物。
中南米で薬として飲まれ、ヨーロッパでお菓子として開花した。
<チョコレートについて>
お菓子の王様、チョコレート。カカオ豆を原料とする食品でです。
カカオ豆の原産地は中南米で、薬として珍重されていました。
もともとは飲み物として始まりました。
初めてカカオ豆と会ったヨーロッパ人は、コロンブスです。
チョコレートをヨーロッパに持ち帰ったのは同じスペイン人の冒険家エルナン・コルテスで、国王カルロス1世に献上しました。
スペインの修道院では、砂糖を加えて飲みやすくする工夫がされました。
チョコレートが飲むものから食べるものに変化したのは、19世紀です。
オランダのヴァン・ホーテンがカカオ豆に含まれているココアバターを取り出すことに成功しました。
ココアバターとは、室温で固まる油脂です。
カカオ豆の故郷である熱帯地域では固まらず、温帯でないと食べるチョコレートは作れません。
このヴァン・ホーテンの発明によって、イギリスの薬局経営者が固形のチョコレートを作り出しました。
さらにチョコレートを進化させた国はスイスで、ミルクチョコレートが誕生しました。
参考文献:
『カカオとチョコレートのサイエンス・ロマン』 佐藤 清隆 (著), 古谷野 哲夫 (著) 幸書房
『チョコレートの世界史』 武田 尚子 (著) 中央公論新社
『フランス菓子図鑑』 大森 由紀子 (著) 世界文化社