手軽な甘いお菓子、飴。
江戸時代に飴の種類が増え、飴を売る行商人もいた。
<アメ(飴)について>
飴の歴史は古く、720年に完成した『日本書紀』の神武天皇紀に飴について記述が出てきます。
その製法は不明で、食べ物の飴のことを指しているのかは分かりません。
奈良時代から平安時代の頃は仏事の供養に用意され、単なるお菓子ではなかったと考えられます。
江戸時代になると飴の種類が増えました。
やわらかな水飴の汁飴、汁飴を固くした水飴、有平糖のような砂糖飴など、様々な飴が作られました。
また、江戸時代には派手な着物を着たり、歌ったり踊ったりしながら飴を売る行商人が数多くいました。
昭和30年代くらいまでは、子供に紙芝居を見せながら飴を売る行商人の姿が見られました。
参考文献:
『和菓子と日本茶の教科書』 新星出版社編集部 (編集) 新星出版社
『事典 和菓子の世界』 中山 圭子 (著) 岩波書店