長ーい歴史を持つアルコール飲料、ビール。
最古の記録は、紀元前3000年頃。
<ビールについて>
ビールの誕生は、紀元前4000年以上前にさかのぼります。
メソポタミア文明の頃、麦に酵母が入り込み、自然に発酵して麦酒ができたといわれています。
ビールに関する最古の記録は、紀元前3000年頃にシュメール人が記した「モニュマン・ブルー」と呼ばれる粘土板で、当時のビールのつくり方が描かれています。
ギリシャ・ローマにおいては、お酒はワインが中心でした。
ワインベルトと呼ばれる北緯30~50度の地域は、ブドウの生育に適する気候風土だったことが理由に挙げられます。
一方、北ヨーロッパ地域ではワインベルトから外れてブドウよりもムギの方がよく育ち、ビールを造っていました。
その後、ゲルマン人の大移動によってビールはヨーロッパ中に広がり、修道院でビールの醸造が盛んになっていきました。
日本へは、江戸時代にオランダ人によってビールが持ち込まれました。
蘭学者たちが、ビールを飲んだといわれています。
明治時代に入ってから、ノルウェー出身の技師、ウィリアム・コープランドが「スプリングバレー・ブルワリー」という醸造所を横浜に設立し、ビールの製造を始めました。
この醸造所は、後に現在のキリンビールに引き継がれました。
現在、横浜のキリン公園には「麒麟麦酒開源記念碑」が立っています。
参考文献:
『世界と日本のビール図鑑』 世界のビール博物館 (監修) 主婦の友社
『教養としてのビール』 富江弘幸 (著) SBクリエイティブ
参考サイト:
キリンホールディングス株式会社
(https://www.kirin.co.jp/entertainment/museum/person/beer/copeland01.html)