空を飛んだ伝説もあるウメ。
菅原道真を慕うあまりに一っ飛び。
<ウメ(梅)について>
中国では、マツやタケとともに、冬に友とすべき植物とされています。
日本でも早春に咲き出すウメを珍重し、古くから愛でられてきた花の一つです。
ウメが好きだったといえば天神様、菅原道真公。
飛梅(とびうめ)伝説が有名です。
平安時代、菅原道真が太宰府に左遷されたときに、道真が京都の自宅に植えていた白梅が主である道真を慕うあまりに、一夜のうちに後を追って空を飛び、太宰府まで降り立ったとされます。
花言葉の「忠義」は、この伝説に由来しています。
その飛梅は、現在太宰府天満宮の御神木として現役で毎年花を咲かせています。
本殿に向かって右側に位置し、樹齢1000年を超えるそうです。
菅原道真公を祀っている天満宮や天神社でも、多くのウメが見られます。
参考文献:
『美しい花言葉・花図鑑‐彩りと物語を楽しむ‐』 二宮 考嗣 (著) ナツメ社
参考サイト:
太宰府天満宮(http://www.dazaifutenmangu.or.jp/)
コトバンク 日本大百科全書(ニッポニカ) 小学館(https://kotobank.jp/)
<ウメ(梅)の基本情報>
別名 | コウブンボク(好文木)、ハルツゲグサ(春告草)、コノハナ(木の花)、ムメ |
学名 | Prunus mume |
英名 | Japanese apricot |
分類 | バラ科サクラ属(アンズ科) |
開花時期 | 2月~3月 |
花言葉 | 「高潔」「忍耐」「忠義」 |