「チューリップ」は間違いだった?
チューリップの語源はターバン。
<チューリップについて>
チューリップと言えばオランダ。
オランダと言えばチューリップですが、チューリップの原産地はトルコを含む地中海沿岸から中央アジア地域です。
チューリップ(Tulip)の名前は、中東地域の人々が頭に被る布であるターバン(Tulipan)が語源です。
チューリップについて何の花か聞かれたトルコ人通訳が、勘違いしてその形状について答えたことに由来するといわれます。
実際には、チューリップはトルコ語では「ラーレ」といいます。
トルコからオランダに渡ったチューリップは、ライデン大学で栽培されました。
冬が寒いオランダでは、春に鮮やかで存在感のある花を咲かせるチューリップは人々に憧れの的になりました。
チューリップは投機対象になり、盛んに品種改良も行われ、珍しいチューリップはどんどん価格が上昇していきました。
一般市民の年収の10倍にもなる高価な球根もありました。
中でも斑入りのチューリップは、希少価値で高い人気を博しました。
しかし、実はこれはウィルス感染による模様でした。
やがて、実際の価値を超えたチューリップの球根の価格は大暴落しました。
これは、世界で初めてのバブル経済だと言われています。
<チューリップの基本情報>
別名 | ウッコンソウ(鬱金草) |
学名 | Tulipa |
英名 | Tulip |
分類 | ユリ科チューリップ属 |
開花時期 | 3月~4月 |
花言葉 | 赤:「愛の告白」 ピンク:「愛の芽生え」 黄:「実らぬ恋」 |
参考文献:
『ガーデニング植物誌』 大場 秀章 (著) 八坂書房
『世界史を大きく動かした植物』 稲垣 栄洋 (著) PHP研究所
『日本人なら知っておきたい花 48選 』 江尻光一 (著) いきいき