ほとんどが同じDNAを持つソメイヨシノ。
日本全国のソメイヨシノが最初の1本から増やされていった分身。
<ソメイヨシノ(染井吉野)について>
日本全国のソメイヨシノ(染井吉野)は、1本の木から増殖されたクローンです。
種ではなく、接木で増やします。
接木とは、穂木と呼ばれる親木の枝を台木につなぎ合わせる増殖手法です。
接木で増殖すると台木の栄養を取り入れ、早く成長します。
同じ性質の苗木が短期間でたくさん生産できることが、ソメイヨシノが広く普及した理由です。
クローンであるためにソメイヨシノは個体差が少なく、花を一斉に咲かせます。
その性質から気象庁によるサクラの開花発表は、ソメイヨシノを標準木としています。
参考文献:
『桜の科学』 桜の科学 SBクリエイティブ
『日本の桜』 勝木 俊雄 (著) 学研教育出版