「いずれがあやめか、かきつばた」のアヤメ。
似た植物がたくさんあり、区別が難しいアヤメ科アヤメ属の花たち。
<アヤメ(綾目)について>
アヤメ(綾目)はアヤメ科アヤメ属に分類される植物です。
アヤメ属は北アメリカに分布し、200を超す野生種がある中で、日本に自生する種類はヒオウギアヤメなど7種類です。
この他に、中国原産のイチハツやヨーロッパ原産のキショウブなども古くから日本の地で栽培されたり、野生化しています。
アヤメ(綾目)には混同されがちな植物がいくつかあります。
カキツバタやハナショウブの分類も、アヤメと同じくアヤメ科アヤメ属です。
ハナショウブとの区別は葉の中肋で区別できます。
中肋は葉の中央部を縦に通る太い葉脈です。
はっきりとした中肋を持つのはハナショウブで、アヤメとカキツバタは中肋が目立ちません。
カキツバタとアヤメの違いは、花弁の根元の模様で区別できます。
三角状で黄色味のある網目模様を持つ花はアヤメ、その模様がない花はカキツバタです。
有名なアヤメの名所として「潮来のアヤメ」がありますが、潮来に植えられているのは、正確にはほとんどがハナショウブです。
<アヤメ(文目)の基本情報>
別名 | ハナアヤメ、アイリス、カッコウバナ |
学名 | Iris nertschinskia |
英名 | Siberian iris |
分類 | アヤメ科アヤメ属 |
開花時期 | 5月 |
花言葉 | 「よい便り」「希望」 |
参考文献:
『ガーデニング植物誌』 大場 秀章 (著) 八坂書房『ガーデニング植物誌』 大場 秀章 (著) 八坂書房
『日本の花』 柳 宗民 (著) 筑摩書房