ツバキに見た目が似るも異なるサザンカ。
違いは花の落ち方や雄しべなど。
<サザンカ(山茶花)について>
ツバキと同じツバキ科ツバキ属で、ツバキとよく似た花のサザンカ。
ちなみに、チャノキもツバキ科で、同じ仲間です。
ツバキは花が散るときに花そのものが落ちますが、サザンカは1枚ずつ散り落ちます。
また、ツバキの雄しべは筒状になっているのに対し、サザンカは筒のようにはなりません。
サザンカの園芸品種はさまざまな色や形がありますが、原種は白色です。
日本の固有種で、九州・四国・沖縄と暖地に自生します。
サザンカという名は、中国ツバキ類を指す「山茶」からきた「山茶花(サンサカ)」が転化しました。
サザンカの学名「Camellia sasanqua」は、スウェーデンの植物学者ツンベルクによって命名されました。
植物学で有名なリンネに従事したツンベルクは、出島に滞在し、日本の植物を研究しました。
<サザンカ(山茶花)の基本情報>
別名 | イワハナビ(岩花火)、ヒメツバキ(姫椿)、ヤブサザンカ(藪山茶花) |
学名 | Camellia sasanqua |
英名 | Sasanqua |
分類 | ツバキ科ツバキ属 |
開花時期 | 10月~12月 |
花言葉 | 「ひたむきな愛」「困難に打ち勝つ」 |
参考文献:
『四季の花便利帳』 山田 幸子 (監修) 主婦の友社
『散歩で見かける草木花の雑学図鑑』 金田 洋一郎 (著) 実業之日本社
『ガーデニング植物誌』 大場 秀章 (著) 八坂書房
『色分け花図鑑 椿』 桐野 秋豊 (著) 学習研究社