とても幅広い用途があるベニバナ。
観賞、染料、生薬、食用油、ドライフラワーにもなる。
<ベニバナ(紅花)について>
ベニバナ(紅花)の原産地はエジプト周辺地域で、シルクロードを経て日本に伝わりました。
『万葉集』や『古今和歌集』にベニバナの記述が見られます。
和名は「末摘花(スエツムハナ)」です。
紅の染料をとるために、茎の末に付く花を摘んだことによります。
『源氏物語』に登場する鼻が赤くて醜いとされた姫の名前は、この花が由来です。
ベニバナは、江戸時代まで米沢藩で盛んに栽培されました。
最上紅の名前で出荷され、米沢藩の財政を支えました。
現在、山形県の県花に指定されています。
果実からはベニバナ油(サフラワーオイル)が得られます。
ベニバナ油を生産するために栽培されている種類は、セイヨウベニバナです。
<ベニバナ(紅花)の基本情報>
別名 | サフラワー、スエツムハナ(末摘花)、クレノアイ(呉藍) |
学名 | Carthamus tinctorius |
英名 | Safflower |
分類 | キク科ベニバナ属(カルタムス属) |
開花時期 | 6月~7月 |
花言葉 | 「愛する力」「熱中」「包容力」 |
参考文献:
『身近な薬用植物』 指田 豊 (著), 木原 浩 (著) 平凡社
『花屋さんで人気の421種 大判花図鑑』 モンソーフルール (監修) 西東社