園芸品種の誕生にとって重要な原種のバラの一つ、ロサ・ギガンティア
香りと形状が今のバラに引き継がれる。
<ロサ・ギガンティアについて>
ロサ・ギガンティアは、春の一季咲で、大輪の白い花を咲かせます。
中国原産で、ティーローズの祖です。
ティーローズは、ロサ・ギガンティアとコウシンバラの交配によって作出されたと推定されています。
紅茶のような香りが大きな特徴で、その香りは3,5-ジメトキシトルエンという成分によります。
ティーローズも茶葉の香りを持っています。
ロサ・ギガンティアは、数多くのバラの園芸品種に大きく貢献してきた原種のバラです。
紅茶のような香りと先が尖る剣弁咲きの花弁を現代のバラにもたらしました。
参考文献:
『バラ大図鑑』 上田 善弘 (監修), 河合 伸志 (監修), NHK出版 (編集) NHK出版
『図説バラの世界』 大場 秀章 (著) 河出書房新社
『ときめく薔薇図鑑』 元木 はるみ (著) 山と渓谷社