ナルシストの語源、スイセン。
その下向きに咲く姿が自己陶酔的?
<スイセン(水仙)について>
スイセンの原種は50種ほどあり、ニホンズイセン1種だけが日本や中国に自生します。
平安時代に、シルクロードを経て中国から渡来しました。
水辺の仙人を意味する「水仙」の中国名がそのまま日本名になりました。
学名の「ナルキッソス(Narcissus)」は、ギリシャ神話のナルキッソスという美少年に由来します。
ナルキッソスは水面に映った自分の美しさに恋し、報われない恋に苦しんだ末に溺死してしまいました。
その場所に水面を見つめるようにうつむきに咲いた花は、美少年にちなんでナルキッソスと名付けられたといいます。
「ナルシスト(自己陶酔者)」や「ナルシズム(自己愛)」は、これから派生した言葉です。
<スイセン(水仙)の基本情報>
別名 | ナルシサス、セッチュウカ(雪中花) |
学名 | Narcissus |
英名 | Daffodil |
分類 | ヒガンバナ科スイセン属 |
開花時期 | 12月~4月 |
花言葉 | 「うぬぼれ」「自己愛」 |
参考文献:
『花と日本人―花の不思議と生きる知恵』 中野 進 (著) 花伝社
『四季の花便利帳』 山田 幸子 (監修) 主婦の友社