泥の中から立ち上がり、空に向かって清らかな花を咲かせるハス。
仏教では神聖な花として大切にされる、どこか神秘的な花。
<ハス(蓮)について>
ハス(蓮)の花は、よく寺院の池に植えられています。
古くから極楽浄土に咲く花とされたり、仏像が座る台座に蓮華座(れんげざ)が見られるなど、仏教では大切にされてきた花です。
ハスは化石で発見されるほどに古くから存在する古代植物です。
弥生時代の地層に発見されたハスの種が発芽し、花を咲かせた「大賀ハス」も有名です。
泥の中にあり、秋になると肥大する地下茎がレンコン(蓮根)です。
ただし、観賞用のハスは食用には向きません。
花の中央に円錐台の形をした花択(かたく)があります。
これがハチの巣に似ていることから、「ハチス」と呼ばれ、ハスの語源となりました。
<ハス(蓮)の基本情報>
別名 | スイフヨウ(水芙蓉)、フゴセン(不語仙)、イケミグサ(池見草) |
学名 | Nelumbo nucifera |
英名 | Lotus |
分類 | ハス科ハス属 |
開花時期 | 7月~8月 |
花言葉 | 「清らかな心」「神聖」「離れゆく愛」 |
参考文献:
『散歩で見かける草木花の雑学図鑑』 金田 洋一郎 (著) 実業之日本社
『日本の水草 』 角野 康郎 (著) 文一総合出版
『身近な花の知られざる生態』 稲垣 栄洋 (著) PHP研究所