スズランは小さな白い花が下向きに咲く姿が印象的。
愛らしくも強毒の意外性。
<スズラン(鈴蘭)について>
スズラン(鈴蘭)は、小さな白いベル形の花が下向きに連なって咲く姿が清楚で可愛らしい花です。
香りもよく、香水の原料にもなります。
フランスではミュゲと呼ばれ、「ミュゲの日」(5月1日の)には、大切な人にスズランを贈り、幸運を願う風習もあります。
ヨーロッパでは聖母マリアの象徴ともされるスズランは、2011年のキャサリン妃とウィリアム王子のロイヤルウエディングで、ブーケにメインの花として使われていました。
日本でも、スズランは北海道を中心に自生しています。
切り花で出回っているのは、ヨーロッパ原産のドイツスズランの改良種です。
「黄金の見ず」と呼ばれ、薬用に栽培されていたこともありますが、全草に毒をもち、特に花と根に強い毒があります。
若い芽はギョウジャニンニクに誤認されることもあり、注意が必要です。
<スズラン(鈴蘭)の基本情報>
別名 | キミカゲソウ(君影草) |
学名 | Convallaria majalis |
英名 | Lily of the valley |
分類 | キジカクシ科(ユリ科、スズラン科)スズラン属 |
開花時期 | 4月~5月 |
花言葉 | 「希望」「幸福の再来」「あふれ出る美しさ」 |
参考文献:
『美しい花言葉・花図鑑‐彩りと物語を楽しむ‐』 二宮 考嗣 (著) ナツメ社
『四季の花便利帳―身近な花188種の名前、開花期や流通期、特徴がよくわかる』 山田 幸子 (監修) 主婦の友社
『暮らしを美しく飾る花図鑑』 増田由希子 (著) 家の光協会