豪華でありながら奥ゆかしさも感じさせるユリ。
その美しさは日本から西洋へ。
<ユリ(百合)について>
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と美人を形容する花として慕われるユリ(百合)。
世界中で愛される花の一つです。
国際的に園芸化されたユリは、日本の山野に野生する数々のユリから生まれました。
ヨーロッパに日本のユリを最初に伝えたのは、シーボルト事件で有名なシーボルトです。
特にテッポウユリやカノコユリは、当時驚きをもって人々を魅了したと言います。
特にユリの品種改良に力を注いだのは、オランダでした。
カサブランカは、日本からオランダに渡ったユリを改良したユリです。
ヤマユリをもとに、いくつかのユリを交配したと推定されています。
「ユリ」という名前は、「揺り」の意で付けられました。
また、「百合」という漢字は、ユリの球根は多くの鱗片が重なり合っていることに由来します。
<ユリ(百合)の基本情報>
別名 | リリー |
学名 | Lilium |
英名 | Lily |
分類 | ユリ科ユリ属 |
開花時期 | 5月~8月 |
花言葉 | 「純粋」「威厳」 |
参考文献:
『ガーデニング植物誌』 大場 秀章 (著) 八坂書房
『江戸の花競べ-園芸文化の到来』 小笠原 左衛門尉亮軒 (著) 青幻舎
『日本人なら知っておきたい花 48選 』 江尻光一 (著) いきいき
『散歩で見かける草木花の雑学図鑑』 金田 洋一郎 (著) 実業之日本社