色名にもなっているヤマブキ。
日陰でも育つ丈夫な植物で、庭木としても親しまれる。
<ヤマブキ(山吹)について>
ヤマブキ(山吹)の花というと、扇谷上杉家の家宰、太田道灌の話がよく知られます。
にわか雨に降られた道灌は、蓑を借りようとある家を訪ねました。
その家の少女は黙って差し出したのは、蓑ではなくヤマブキの枝でした。
怒って帰った道灌ですが、後に『後拾遺和歌集』の歌について聞きます。
「七重八重、花は咲けども山吹の実(蓑)の一つだになきぞかなしき」
少女が「悲しくも貸す蓑一つもない」と伝えようとしたのだと知り、道灌は自らを恥じたと言われます。
<ヤマブキ(山吹)の基本情報>
別名 | ヤマブリ(山振) |
学名 | Kerria japonica |
英名 | Japanese rose |
分類 | バラ科ヤマブキ属 |
開花時期 | 4月~5月 |
花言葉 | 「気品」「崇高」「金運」 |
参考文献:
『美しい花言葉・花図鑑』 二宮 考嗣 (著) ナツメ社
『散歩で見かける草木花の雑学図鑑』 金田 洋一郎 (著) 実業之日本社