日本の秋の風景を彩るコスモスは、メキシコの出身。
すっかり日本の秋の風物詩として席巻。
<コスモス(秋桜)について>
日本の秋の風情になじむコスモス(秋桜)は、メキシコ生まれです。
コロンブスのアメリカ大陸到着後、スペインの調査隊がメキシコからスペインに持ち帰りました。
日本にコスモスが入ってきたのは、明治時代です。
美術学校の講師がイタリアから種を持ち込んだことがきっかけで普及したといわれます。
メキシコではピンク一色だったコスモスは、多く品種改良が行われ、今では白やオレンジ、褐色系など様々な花色を楽しめます。
開花時期も、秋以外に6月頃から咲く品種もあります。
花名のコスモスは、花びらが美しく並ぶ様子から、ギリシャ語の「kosmos(秩序・調和)」が由来です。
転じて、コスモスには「宇宙」や「美しさ」といった意味も含まれるようになりました。
そのため、コスモスは「宇宙の花」と呼ばれることもあります。
<コスモス(秋桜)の基本情報>
別名 | アキザクラ(秋桜)、オオハルシャギク(大春車菊) |
学名 | Cosmos |
英名 | Cosmos |
分類 | キク科コスモス属 |
開花時期 | 8月~10月 |
花言葉 | 赤:「愛情」 ピンク:「純潔」 白:「優美」 |
参考文献:
『花と日本人―花の不思議と生きる知恵』 中野 進 (著) 花伝社
『ガーデニング植物誌』 大場 秀章 (著) 八坂書房
『色と形で見わけ散歩を楽しむ花図鑑』 大地佳子 (著), 小池安比古 (監修) ナツメ社
『散歩で見かける草木花の雑学図鑑』