小学校でも育てる、おなじみのヒヤシンス。
赤系、白系、青系、黄系の色が存在する貴重な花。
<ヒヤシンス(風信子)について>
ヒヤシンス(風信子)は水栽培でおなじみの球根植物です。
存在感のある花付きで、強い香りを漂わせます。
オスマントルコの時代から栽培され、ヒヤシンスを愛したオスマン帝国の王が、原産地から何万本というヒヤシンスを集めたという逸話があります。
また、17世紀に起こったチューリップの熱狂的なブームに続いて、18世紀にはオランダでヒヤシンスの人気も高まり、球根が高値で売買されました。
花名は、ギリシャ神話に登場する美少年ヒュアキントスからきています。
ヒュアキントスが、彼を愛する太陽神アポロンと円盤投げで遊んでいると、西風ゼピュロスが嫉妬し、風を吹かせて邪魔をしました。
風で方向を変えた円盤はヒュアキントスの頭に当たり、息絶えました。
この時に流れた血で染まった草の間から、紫色のヒヤシンスが咲いたと言われ、紫色の花言葉もこの物語にちなんでいます。
ピンクの「スポーツ」は、円盤投げから連想されています。
<ヒヤシンス(風信子)の基本情報>
別名 | ヒアシンス、ニシキユリ(錦百合)、コモンヒヤシンス、ヤコウラン(夜香蘭) |
学名 | Hyacinthus orientalis |
英名 | Hyacinth |
分類 | ユリ科(カジカクシ科)ヒヤシンス属 |
開花時期 | 3月~4月 |
花言葉 | 青:「変わらぬ愛」 白:「控えめな愛らしさ」 ピンク:「スポーツ」 |
参考文献:
『美しい花言葉・花図鑑‐彩りと物語を楽しむ‐』 二宮 考嗣 (著) ナツメ社
『四季の花便利帳―身近な花188種の名前、開花期や流通期、特徴がよくわかる』 山田 幸子 (監修) 主婦の友社
『花屋さんで人気の421種 大判花図鑑』 モンソーフルール (監修) 西東社