花の基本色は赤色・青色・黄色・白色の4色。
自然のままで4色の色を持つ花は、意外と少ない。
<花の色について>
花の色は、淡い色から鮮やかな色まで多種多様に存在する中で、基本の色彩は、赤色・青色・黄色・白色の4色です。
さまざまな花の色を持つ花はとても多いですが、この4色を咲かす花はあまりありません。
自然のままで4色の花を咲かせる身近な花は、ヒヤシンスとパンジーです。
三大切り花と呼ばれるカーネーション・バラ・キクには、赤色・黄色・白色はあっても青色はありません。
近年見られる青い花は、人工的に生み出されました。
多くの花が色を出す色素には、アントシアニンやカロテンがあります。
アントシアニンはポリフェノールの一種で、赤系も青系も出せる色素です。
バラやシクラメンなどの赤色、キキョウやリンドウなどの青色はアントシアニンによります。
カロテンはカロテノイドの一種で、赤系から黄系の色素です。
タンポポ・ナノハナ・ヒマワリなどに含まれます。
参考文献:
『植物のあっぱれな生き方』 田中 修 (著) 幻冬舎