極寒の中で耐え続ける健気なコウテイペンギン。
過酷な環境で生きていく。
<コウテイペンギン(皇帝ペンギン)について>
ペンギンの中で一番大きなペンギンはコウテイペンギン(エンペラーペンギン)です。
全長は1m以上、体重は30~40kg近くあります。
コウテイペンギンは冬になると南極大陸の海岸から100kmも歩き、氷点下60℃の中で卵を産みます。
コウテイペンギンには巣がなく、卵はオスが自分の足の上に置き、羽毛で覆って温めます。
メスはエサを探しに海へ向かい、メスが戻るまでに2~3ヶ月かかります。
その間、オスは寒さに耐え、何も食べずに卵をじっと温め続けます。
メスが帰ってきたら、子供が自分でエサをとれるようになるまで、オスとメスが交代で子供を温め、一方がエサを探しに出ます。
参考文献:
『世界でいちばん素敵な鳥の教室』 森山 晋平 (著), 斉藤 安行 (監修) 三才ブックス
『おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』 今泉 忠明 (監修) 高橋書店