ゾウといえば大きな耳と長い鼻。
抜群に優れた嗅覚と聴覚も、耳ではほとんど音を聞いていない。
<ゾウ(象)について>
ゾウ(象)といえば、大きな耳と長い鼻が特徴的です。
ゾウの耳は、音を聞くためにはほとんど使っていません。
ゾウは人間の耳には聞こえないほどの低周波の音を聞き取っているのは、主に足の裏です。
30~40kmも離れた場所の音も聞こえているという説もあります。
耳は放熱器官の役割を果たしています。
暑いときはパタパタと動かして、体の熱を逃がします。
ゾウの鼻は、上唇とともに長く伸びて2m程に達します。
筋肉質で、人間の手のような働きをします。
エサを口に運ぶほか、水も鼻の中に吸い上げて口に入れます。
エサは木の葉、枝、草、果実などで、1日に100kg~300kgの量が必要です。
鼻を使って水浴びをしたり、アブなどから身を守るために体に土を吹きかけたりもします。
また、遠くのにおいを嗅ぐことでき、動物の中で最も嗅覚が優れているとも言われています。
参考文献:
『おもしろい! 進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典』 今泉 忠明 (監修) 高橋書店
『おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』 今泉 忠明 (監修) 高橋書店
『日本大百科全書』 小学館