秋の季語ともされるトンボ。
器用な飛び方から高速な飛び方までできるアスリートのような昆虫。
<トンボ(蜻蛉)について>
ヤゴと呼ばれるトンボ(蜻蛉)の幼虫は水中で生活し、脱皮を繰り返して成虫になります。
トンボにはサナギの時期がなく、このような変態を不完全変態といいます。
トンボは他の昆虫と比べて、いろいろな飛び方ができます。
胸の筋肉や翅が発達していて、4枚の翅を別々に動かすこともできます。
空中で静止するホバリングができたり、連続で宙返りすることができます。
トンボには高速で飛ぶことができる種もあり、最大瞬間時速が100kmに達したものがいる言われています。
トンボは目にも特徴があります。
頭部の大部分を占めるほどに大きな目。
複眼と呼ばれる小さな目の集合体で、その数は数万個です。
この複眼によって広い視野を持ち、すぐに獲物を見つけること可能になります。
顔の正面には3つの単眼があり、この単眼で明るさを感じています。
参考文献:
『図解 身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本』 左巻 健男 (著) 明日香出版社
『世界でいちばん素敵な昆虫の教室』 須田研司(むさしの自然史研究会) (監修) 三才ブックス