日本の夏を鮮やかなオレンジ色で彩るホオズキ。
ほおずき市は夏の風物詩としておなじみ。
<ホオズキ(鬼灯)について>
古くは薬用に栽培されていました。
現在は観賞用が多く、江戸時代から続くほおずき市は夏の風物詩として親しまれています。
熟した実を種を除いてから口に含んで鳴らす遊びは、平安時代からあります。
『栄花物語』や『源氏物語』に記述がみられます。
ホオズキの花名の由来は、赤く膨らんだ実が頬に見えることから「頬つき」、又は音を鳴らして頬をへこませる様子から「頬突き」が転じたとも言われています。
別名の「アカカガチ」は、赤い実が『古事記』に登場するヤマタノオロチの眼を連想させた古名です。
<ホオズキ(鬼灯)の基本情報>
別名 | カガチ(輝血)、ヌカズキ(奴加豆支) |
学名 | Physalis alkekengi var. franchetii |
英名 | Chinese lantern plant |
分類 | ナス科ホオズキ属 |
開花時期 | 6月~7月 |
花言葉 | 「偽り」「ごまかし」「私を誘ってください」 |
参考文献:
『散歩で見かける草木花の雑学図鑑』 金田 洋一郎 (著) 実業之日本社
『美しい花言葉・花図鑑』 二宮 考嗣 (著) ナツメ社