大輪で豪華さと清らかさを併せ持つ、ユリの女王的存在のカサブランカ。
日本から旅立ち、姿を変えて帰ってきた。
<カサブランカ について>
カサブランカはカノコユリやヤマユリなど、日本のユリを交配親として誕生したユリの園芸品種です。
1970年代にオランダで改良されました。
カサブランカはスペイン語で、「白い家」を意味します。
日本にはテッポウユリやスカシユリなど、美しい野生のユリがあります。
ユリはヨーロッパの人々をとても魅了した代表的な花で、明治時代にはユリの球根が盛んに輸出されました。
日本からヨーロッパに渡った後に品種改良されて日本に里帰りした植物が多くありますが、ユリもそのうちの一つです。
参考文献:
『身近な花の知られざる生態』 稲垣 栄洋 (著) PHP研究所