3月10日は「サボテンの日」。
過酷な環境下で生きていく工夫がいろいろのサボテン。
<サボテン(仙人掌)について>
サボテン(仙人掌)はサボテン科に属する植物の総称です。
多くのサボテンは雨が少ない砂漠や乾燥地帯に生きています。
表面に沢山のトゲを持つ理由は、動物に食べられないように身を守ることにあります。
更に、トゲは温度を一定に保つ役割もあります。
トゲは葉が変化したもので、緑色をした部分が茎です。
びっしりとトゲで茎の表面を覆うことで、温度を一定に保つことができます。
サボテンの光合成は、一般的な植物としくみが少し異なります。
多くの植物は昼間に気孔を開いて二酸化炭素を取り込み、光合成で栄養分を作ります。
一方、サボテンの場合は、昼間は気孔を閉じて、夜間に気孔を開いて二酸化炭素を取り込み、これを栄養にして細胞内に蓄えます。
昼間の高温時に気孔を閉じることで、水分の蒸発を抑えられます。
参考文献:
『これでナットク! 植物の謎』 日本植物生理学会 (編集) 講談社
『知っていると差がつく知的雑学 知識の博覧会』 曽根 翔太 (著) 彩図社