12月2日頃からは「橘始黄」。
タチバナが黄色に色づき始める季節。
<橘始黄(たちばなはじめてきばむ)について>
「橘始黄」とは12月2日~12月6日頃、七十二候の一つです。
小雪の末候にあたります。
「タチバナが黄色に色づき始める」という意味です。
タチバナは柑橘類では唯一の日本原産の植物です。
古来、温暖な地域の山野に自生していました。
ミカン科の常緑樹で、ユズに似た芳香を漂わせます。
温州ミカンの原種で、外見はミカンに似ています。
酸味が強く、食用には向きません。
古くから日本人に愛されてきた樹木で、『日本書紀』や『古事記』にも記述があり、『万葉集』では多くの歌が詠まれています。
参考文献:
『暮らしをもっと豊かにする七十二候の楽しみ』 小泉 さよ (イラスト) 世界文化社
『日本の365日を愛おしむ ―毎日が輝く生活暦―』 本間 美加子 (著) 東邦出版