8月23日頃からは「綿柎開」。
綿を包む咢(がく)が開く季節。
<綿柎開(わたのはなしべひらく)について>
「綿柎開」とは8月23日~8月27日頃、七十二候の一つです。
処暑の初候にあたります。
「綿を包む咢(がく)が開く」という意味です。
実が割れて白い綿花(コットンボール)が姿を現すことを表しています。
綿は7月から8月に淡いクリーム色の花を咲かせます。
綿はアオイ科の植物で、花が同じ科のタチアオイやフヨウに似ています。
蒴果(さくか)と呼ばれる緑の実をつけ、少しずつ熟していきます。
この頃の実は桃の実に似ていて、「綿の桃」という呼び名があります。
この実が茶色に熟すと、やがてはじけます。
その時に現れる白い繊維が綿花です。
参考文献:
『日本美人の七十二候』 山下景子 (著) PHP研究所
『日本の七十二候を楽しむ』 白井 明大 (著) KADOKAWA