おせちと並んで、お正月の定番料理のお雑煮。
地域によって別物のように違うお雑煮の姿。
<お雑煮について>
お雑煮は、元旦の朝に汲み上げた若水と新年最初の火で、歳神様に供えるお餅や野菜などの食材を煮込んだ料理です。
お餅は、農耕民族の日本人にとって大切な食物です。
それを神様と一緒に食事をいただく、神人共食の儀式という意味合いがあります。
室町時代、武家などの間で縁起の良い食事として振る舞われたお雑煮は、江戸時代に庶民一般まで広まっていきました。
お雑煮のお餅の形・具材・味付けは、地域によって大きく異なります。
具は、「神様への捧げもの」として、その土地の特産品を使うため、地域ごとの伝統や特色が反映されています。
お餅については、西日本は丸餅、東日本は角餅が多い特徴にあります。
関西では「円満」を意味する、縁起物の丸餅が使われていました。
一方、江戸時代、人口が集中していた江戸周辺では、一つずつ手で丸めるよりも、一度に数多く作れる角餅が好まれるようになったと言われています。
また、関ヶ原の戦で岐阜県の関ヶ原を境に分かれたという説もあります。
お雑煮文化圏マップでは、お雑煮のお餅の形や汁の味が地図で分かります↓
お雑煮文化圏マップ(農林水産省) http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1101/spe2_01.html
参考文献:
『絵でつづる やさしい暮らし歳時記 暦でみる日本のしきたりと年中行事』 新谷 尚紀 (監修) 日本文芸社
参考サイト:
農林水産省 特集2 食材まるかじり
(http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1101/spe2_01.html)
全国餅工業協同組合 100%お餅ミュージアム
(http://www.omochi100.jp/index.html)
日本文化いろは事典
(http://iroha-japan.net/iroha/B02_food/25_ozoni.html)