歳神様にお供えする鏡餅。
本来飾るのはミカンではなく橙。
<鏡餅について>
お正月にお供えする鏡餅。
丸い形のお餅を重ね、橙、裏白の葉などで飾り、歳神様に供えます。
平安時代、鏡餅はすでに存在し、武家では甲冑とともに飾られました。
お餅は三種の神器の「八咫鏡」を象徴し、その上に橙を乗せるのは、「勾玉」を意味し、串柿を添えるのは、「草薙剣」を意味しているとされます。
橙を飾るのは、枝から長く落ちずに成長することから「代々大きく、落ちずに成長する」という願いが込められています。
橙の入手が難しいときは、ミカンで代用する場合も見られます。
参考文献:
『知っていると差がつく知的雑学 知識の博覧会』 曽根 翔太 (著) 彩図社
『日本人の「食」、その知恵としきたり』 永山 久夫 (監修) 海竜社